かんがえていること

かけがえ、といいます。エッセイ、日記や創作短文。

耳たぶが厚いからきっと

耳たぶに穴のあいたわたしをあの人は知らない。 恋人と別れて、その一週間後に訪れたのがピアスの穴あけに対応している美容クリニックだった。近くて、すぐに予約が取れて、口コミがよい──穴をあける位置の相談にていねいに乗ってくれるとか、院内がきれいだ…

2023年7月のふりかえり

テレワークで基本家の中にいる人間でも、こりゃあ、まずいぞ、と思うほど毎日暑い。 汗をかいてもすぐに拭けば嫌な匂いになりにくいというのを最近になって知って、だからできるだけすぐに拭くんだけど、少し歩いて立ち止まったらまた汗が吹き出してきて、拭…

2023年5・6月のふりかえり

振り返れなかった5月をあきらめず、6月とまとめて振り返る。 なんだか脳がずっと動いて慌ただしかった。ただとても楽しくて充実していた。 主に旅行、特に初海外。イエベ春→イエベ秋への転生。推しのバラードライブでの号泣。声出し解禁ライブ初参加。そして…

2023年4月のふりかえり

案の定もう5月に入って10日も経ってしまった。 でもまあ、多分そうなるだろうなという予感はあった。何せ4月末から5月はじめはゴールデンウィーク。楽しい予定を詰めに詰めたわたしがいったいどこで4月をふりかえる余裕を持てただろうか。 と開き直った言い…

2023年3月のふりかえり

よく見かける、その月のふりかえりブログというのを始めてみる。 気になったことはなんでもすぐにやってみる行動力がわたしの売りである。 ◇読んだ本 「こちらあみ子」今村夏子 「キッチン」吉本ばなな 「黄色い家」川上未映子 「他人の家」ソン・ウォンピョ…

どうしても会って話さなきゃならないことなんて。─「デートクレンジング」柚木麻子

結婚した女友だち。子どもを産んだ女友だち。独身のわたしからすると、気軽に会おうとは言いづらいというのは事実で。それは「会いたくないから」ではないのだ、断じて。彼女たちには家庭がある。新婚だったり、幼い子どもを育てているような状況なのだと思…

自分の子どもに会ってみたいというゆめ、エゴ、祈り。─「夏物語」川上未映子

子どもを産む予定は今のところない。だけどいつか、自分の子どもに会ってみたい、という漠然とした思いがある。自分の子どもに会ってみたい。これを言ったのはわたしの母だった。母は子どもがあまり得意ではなくて(なのに、そのことに自分で気づかず昔は保…